春眠暁を覚えず
休みの日。ふと目を覚ますと「もうこんな時間?!」ということはありませんか?
特にこんな春の雨の日には。。。
この「眠り」、意外と大事なものらしいです。
イギリス人 神経科学者(
a neuroscientist)で
現在
Oxford 大学の教授である
Russel FosterによるTalkをご紹介します。
人生の36%を占める睡眠は実は時間の無駄では無かった、という事が証明されたそうです。
脳には眠っている間にしか活動しない分野があります。
重要な情報を統合し定着させ、さほど重要でない情報は消していくという情報処理作業をしたり、
集中力や創造性を高めたり、
判断力や
social skills (社会の中で他人と関わり、ともに生活していくための技能)を高めたり、
もちろん身体の疲れの回復もしています。
博士によると、人の1日に必要な睡眠時間は平均9時間(個人差はありますが)。
若者はよく寝るとか、老人は少ない睡眠時間でいい、というのは間違いで
どの人に対しても必要な「良い睡眠」は9時間前後という事だそうです。
昼夜逆転した生活や細切れの睡眠時間などは5時間ぐらいの睡眠に当たるそうで、
この計算からみると必要睡眠量に全然足りていないことになります。
睡眠が損なわれると
感情のコントロールができなくなったり、
ストレスを処理できなくなったり
怒ったりキレやすくなり、
身体がたばこやお酒を欲するようになったり、
大食いしたくなるようなホルモンを分泌したり、
免疫力を低下させ、その結果 糖尿病やガン、
躁鬱病などの精神疾患、
その他様々な病気の原因となるそうです。
良い眠りの為、眠る前には
リラックスする、
少し涼しめの部屋で、
薄暗くする( 博士曰く、寝る前の明るい場所での歯磨き、明る過ぎるお風呂なんかはNG!)
携帯電話、パソコン作業をしない
カフェインをとらない、
朝はできるだけ明るい光をとりこむ
などなど。。。
寝だめができたらなあ~、なんて思ってしまう私ですが・・・
博士の引用されたフレーズを皆さんにも。。。
Enjoy the honey-heavy dew of slumber ( By W. Shakespeare )
蜜のように甘い眠りを存分に楽しめ