Ichigo letter

仏教のお話

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         (写真: うちの庭で食べ残しの種から育ったカボチャに花が咲きました。)

前回の勉強会で、私の担当したTopicをご紹介します。

外国人とかかわる時に、宗教的な考え方や、それに基づく文化を意識する事はしばしば。

仏教の話、となると難しく聞こえますが、
日本人の歴史・文化・考え方にも深く根付いています。

仏教を中心に、キリスト教・イスラム教などとの比較や宗教に関して
分かりやすく、多くの本を書かれている 宗教学者、 
ひろさちや 氏 の本を元に 英訳してみました。

和訳は後に。



【A story from Buddhism 】

There is a story which tells the essence of Buddhism quite well.
It begins like this...


A long long time ago, in India, there was a woman who lived
in Sravasti in Kosala.
Her name was Krisha Gautami.
Krisha literally means " very thin ".

After she married, she wished to have a baby for a long long time.
Then, finally, she got a baby boy.
She was so happy and adored him so much, as you can imagine.

But life is sometimes really mean...
The baby boy who was by now, walking suddenly had very high fever!
Unfortunately, soon after he died....

Too much grief had driven Gautami mad.
She held the body of her little son, walked around the town asking
for medicine to bring him to life again.
She had gone mad. She walked around her town shouting and
wailing for help.
Nobody helped and the body of her son started to decompose.

Suddenly, a man appeared in front of her.
He was the Budda.
He said to her,
" I will make medicine for your son to be alive again."
Then he asked her to collect mustard seeds to make it.
But the mustard seeds should be only collected from houses
which never experienced a person’s death.

Gautami thought it was easy, and she began her task.
She visited every house in the town, but never found
even a single house which met her needs.
As she visited the houses, people told her about their grief
for the death of their loved ones.
She was even told of the same experience from a lady
who lost a child the year before.
Some people burst into tears when they told their story
about their loved ones.

As she listened to the people's stories, her madness slowed down.
She realized that it was not only her who had experienced great grief.
She found that although many people had had similar experiences
to hers they had recovered and were trying to live positively.

Then she went back to Buddha.
Buddha asked her,
" Did you bring the mustard seeds?"
Gautami said firmly,
" No. But I don't need them anymore. I will bury my son's body
in a grave."


This is the Buddha's salvation.
Buddha doesn't help directly,
but his teachings make people realize how to live happily.
Buddhism doesn't tell of miracles, but calls to your wisdom inside.

The famous sutra " 般若心経" is the sutra to call to your wisdom.



< 日本語訳 >
 
【仏教からのお話】

ここに仏教についてよくわかる一つのお話があります。
それは、こう始まっています。

昔々、インドのコーサラ国の舎衛城というところに ある女の人が住んでいました。
彼女の名前はクリシャー ガウタミーと言いました。 
クリシャー とは「とても痩せた」という意味です。

彼女が結婚してから、長い間ずっと赤ちゃんが欲しいと願っていました。
そして、とうとう、男の赤ちゃんを授かりました。
彼女の喜びようといったらありません。もちろん、その赤ちゃんをとてもかわいがりました。

しかし、人生とは時に大変意地悪なものです。
やっと歩き始めた赤ちゃんは、突然高熱におかされてしまいました。
そして、残念ながら、すぐに亡くなってしまいました。

ガウタミーは悲しみにうちひしがれ、頭が狂ってしまったようになりました。
彼女はその死んだ赤ちゃんを抱えたまま、誰かが生き返りの薬を持っていないか、と
舎衛城の中を走り回りました。
彼女は気が狂ったように叫び、生き返りの薬を求め続けていました。
もちろん、赤ちゃんの死体は腐り始めてきました。

すると突然、ある男の人が、彼女の前に現れました。
その男の人は、お釈迦様でした。
お釈迦様はガウタミーに言いました。
「女よ、私がおまえの子供を生き返る薬をつくってあげよう。」
そう言って、彼女に薬の原料となるカラシ種をもらって来い、
とお命じになりました。
ただし、そのカラシ種は、これまで死者を出したことのない家からもらって来なければ
ならないと。

ガウタミーはそんな事は簡単な事、と早速出かけました。
彼女は舎衛城の町の家々を訪ねて回りました。
でも、どの家もどの家も 彼女の求めている、死者を出したことのない家はありませんでした。
彼女が家々を訪ねて歩いているうちに、
それらの家の人々が自分たちの愛する人が亡くなった経験をガウタミーに話しました。
彼女は彼女と同じように子供を去年亡くした経験を持つ女のひとにさえ出会いました。
ある人たちは愛する人が亡くなった話を涙ながらに語りました。

ガウタミーは、家々を回って人々の話を聞いているうちに、
彼女の狂気は少しずつ治まっていました。
彼女は自分だけが悲しみの中にいるのではないという事に気がつきました。
そして、彼女はどの人もどの人も悲しい経験をしているのに、じっとそれに耐え、
前を向いて生きようとしていることが分かりました。

ガウタミーは、お釈迦様のところに戻りました。
お釈迦様は彼女に訪ねました。
「女よ、カラシ種はもらってきたか?」
ガウタミーは力強く答えました。
「いいえ、お釈迦様。もう薬はいりません。この子を荼毘にふしてやります。」と。


これがお釈迦様の救済なのです。
お釈迦様は直接救いをするわけではなく、その人自身でどうやれば幸せに生きれるのか
という事に気付かせるということです。
仏教は奇跡を語るのではなく、あなた自身の中にある智慧を呼び起こすものなのです。

有名な般若心経というお経は、智慧を呼び起こすためのお経です。

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by ichigoenglish | 2013-08-03 21:17 | Trackback | Comments(0)
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