ドイツ人の友人にオイリュトミー(
Eurythmy)というのを体験させていただいてきました。
オイリュトミーとは、オーストリアの教育家、ルドルフ・シュタイナーによって造られた運動を主体とする芸術(Wikipediaより)だそうです。
アルファベットの音一つ一つに対応する身体の動きが決められていて、それに従って身体を動かしていきます。
そして、アルファベットから詩になり、身体で表現していくというものです。(音楽をともなうものもあるそうです。)
今回彼女が使った詩は イギリスの詩人
William Blake のもの。
To see a World in a Grain of Sand
And a Heaven in a Wild Flower,
Hold Infinity in the palm of your hand
And Eternity in an hour.
一粒の砂に世界を見
一輪の野の花に天国を見
君の手のひらに無限をつかみ
一刻の中に永遠を感じる
自由に自己の内側を表現していくダンスとは違って
一つのルールに従った中で表現していきます。
個人でも、グループワークでも行います。
オイリュトミー治療法というものもあり、
こころの病、感情のコントロールなどに効果があるそうです。
動きの型が無いほうが解放されて 心も自由になるのでは、との私の質問に彼女は
「何もないところでの自由は自由でない。
言語も あるルールにしたがってできている。
だからこそ自分を表現できるし、相手にも伝えることができるのでは。」
ということを聞いた時に、
最近読んだ「
呼吸入門」(
斎藤孝)の中の言葉を思い出しました。
「
縛解一如」(
ばっかいいちにょ)
ー
縛るのと解くのとは同じ -
制限があることによってむしろパワーがでる、という話でした。
そして、オイリュトミーもやっていると
それは「呼吸」ということにも深くかかわっていると感じます。
呼吸をコントロールすることが、
外の世界と身体の内側とのバランスを取ることになっています。
終わった後で 彼女手作りの美味しいランチを頂き、
もう一人の
息の合った友人と一緒に
貴重な時間を過ごすことができました。